「この1台」の連載で外せないのは、一回目でご紹介した「THE LINE AMP」を製作するきっかけとなった初期のDeltaシリーズです。
初期Deltaの1号機はラインアンプの「Delta Box」。質を高めた「Delta Roots」、パッシブEQの「Delta PEQ& VPEQ」、それと今回のフォノEQです。Delta BoxとPEQは2012年、「管球王国」No63冬号の実践ラボラトリー「録音エンジニアのアナログな音とは」ハンドメイドのコンポーネントを聴く。この記事で試聴しつつ対談を行いました。
Delta BoxとRootsラインアンプはサウンド面を含めフルオーダーメイドも可能な「THE LINE AMP」へと進化してゆくことになります。
初期Delta 3号機として製作したのがフォノEQで、MM型ステレオ2系統入力、+10dBの出力調整用アンプ、電源別筐体になっています。
「リアルな存在感」、勿論、空気や艶も含め表現することを目的に製作しました。
特注3ミリ厚アルミ筐体(Rootsラインアンプと同一筐体)
オリジナルディスクリート素子1960ゲインブロックをEQ部とアンプ部で計4個使用したAクラスディスクリート構成。
それぞれ個性を持った多彩なメーカ、種別のパーツを測定選別、試聴したものを組み合わせて「リアルな存在感」を実現するために使っています。
新しいブランド、Deltaの初期モデルとして価格を越えた良い物を作ろうと文字通り、心血を注いで製作したことを思い出します。。
手前がフォノEQ、奥はRootsラインアンプ。共に外装張をしてある。
240の横にフォノEQ。下はold line laboの特注eustachioラインアンプ。手前にDelta VPEQ特注仕様。