第6回目は小型パッシブイコライザ「DELTA BLUE」です。
ロータリSWとPOTを組合せた「IMAI式」オリジナル回路はCH辺り4個のパラメータが関連して動作します。一般的なEQとはかなり異なった調整系とすることで、直感的、感覚的に楽器を演奏する様にサウンドをコントロール出来るユニークなイコライザです。
音録り、ミックス、マスタリング、オーディオ再生はもちろん、EG、EB、Syn等の楽器にダイレクトにつないで使うことが出来ます。演奏に適した平型・傾斜型もあります。
パッシブイコライザは線形回路ですから、イコライズしても歪み等の音質劣化がなく非常に自然な音質調整、音場調整が可能です。電源は必要ありません。
『管球王国』(63号2012)・実践ラボラトリー「録音エンジニア設計のパッシブEQで作るアナログ的な音」のタイトルで佐藤隆一氏×筆者(今井年春)の試聴対談で使用したDELTA PEQを改良し、2018年10月にDELTA BLUEと改名。この対談では小型ラインアンプDELTA BOXも併用しました。
以下、「お客様の声」をご紹介します。
「本日無事にDELTA PEQ(現 DELTA BLUE)届きました。サイズ変更などの無理なお願いをお聞き届けいただき本当にありがとうございました。早速つないで聴いていますが、いやホント凄いですね!
永い間3ウェイチャンデバのクロスとレベルの調整に
昨年末、●●●●のCDプレーヤーが故障しまして、長期の修理中のつなぎとして、●●●という安物のCDPを購入したのですが、これがなんともはやスカスカの音で、解像度の悪い事おびただしく、アナログ出力はもちろん、デジタル出力から外付けのDDC+DACで96khzにサンプリングアップしても、とてもじゃないけど満足できる代物ではありませんでした。(※メーカー名は伏字とさせて頂きます)。
高音側は左から2つ目のポジションでレベルの微調整をやっていますが、これから、ソフトの録音状態に合わせて、さらに色々とやりこんで行きたいと思っています。以上、中々うまく表現するのが難しいのですが、まずは一聴した感想を報告とさせていただきます。この度は本当に有難うございました。
今、古いグリュミオーのモーツアルト聞いていましたが、いやその生々しい アコースティックな響きにほれぼれと聴きほれてしまいました。 昨今オーディオの世界では、やれケーブルがどうの、真空管がどうの等々、 様々な意見が飛び交っていますが、そういった方々にはぜひパッシブ イコライザーの驚異の 世界で思い知って頂きたいとつくづく思います。 一人でも多くPEQの信奉者が増えることを、心より祈念しております。」
M.M様、ご感想とシステムの写真をありがとうございました。
以上、嬉しいご感想を頂きました。
アナログ式ではご注文頂く前にお客様とはきめ細やかなやりとりをさせて頂いております。それに加え、納品後に頂く感想も製作の励みです。もちろん忌憚のないご意見も含め、お気軽にお寄せ頂けましたら幸いです。今後の製作の参考とさせて頂きます。
◎DELTA BLUEを含め、IMAI式イコライザは「音響工房アナログ式」のサイトでもご紹介しております。ONLINESHOPもご活用ください。